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RETINOL EVIDENCE GUIDE

レチノール0.1%と0.3%の違い|初心者が濃度表示を読む方法

同じ完成品中の純粋レチノールを公式が示すなら、0.3%は0.1%の3倍の割合です。ただし、その数字だけで効果・刺激・初めて使う人への適否を決められません。初めて読むときは、①数字の対象が純粋レチノールか複合原料か、②誘導体を含むか、③完成品の使用方法・注意表示は何かを確認し、メーカーの案内に従います。

執筆:みんなの成分表編集部公開日:2026年7月22日本文更新:2026年8月15日構成・比較表示更新:2026年9月8日
既存本文の医学的記述の監修正田 快 医師 / 2026-07-22(詳細)
正田 快医師
正田 快 医師

千葉大学病院所属

形成・美容外科

順天堂大学医学部卒

この記事の医学的記述を監修 / 最終監修日: 2026.07.22

監修日は医学的記述の確認日です。商品価格・購入先・画面構成の編集更新日とは区別しています。

追加の文献比較表は編集部による整理で、この監修表示の対象には含みません。

要点と対象商品数を見る

要点4つ

テーマ全体の確認済み対象: 4商品
  • 1同じ基準の純粋レチノールなら0.3%は0.1%の3倍だが、優劣や刺激の順位ではない。
  • 2純粋レチノール・レチノールを含む複合原料・レチノール誘導体は別に記録する。
  • 3全成分欄に名前があることと、完成品中の正確な割合が分かることは別。
  • 4初めて使うときは数字より、完成品の使用方法・頻度・注意表示を先に確認する。

レチノールの研究は、何人に・何週間・どの製剤で行われたか

基剤対照とは、有効成分を含まないベースの製剤との比較です。下表は濃度同士の直接比較ではないため、0.075%と0.1%の優劣は判定できません。

文献整理:編集部。以下の追加資料は、既存本文の医学的監修とは別に作成しています。表は横にスクロールできます。

レチノールの研究は、何人に・何週間・どの製剤で行われたか
研究・対象製剤・期間・対照報告された結果市販品へ当てはめる際の限界
日本人中年女性57人の左右顔面比較試験(2009年)10.075%レチノールクリームと基剤。夜1回・26週間評価54人中、細かいしわの改善はレチノール側27人、基剤側13人。深いしわは15人と1人刺激により3人が中止。別製品・別濃度の効果や、誰でも刺激なく使えることを示さない
女性の6件の基剤対照試験の統合解析(2024年)。レチノール群237人・基剤群234人20.1%安定化レチノール製剤。12週間、4・8・12週に評価しわや色むらなどの評価で基剤より大きな改善を報告同じ0.1%という数値でも、安定化方法・処方・使用条件が違えば同じ結果とは限らない
  1. 1Kikuchiほか(2009):0.075%レチノールの左右顔面比較試験・抄録
  2. 2Farrisほか(2024):0.1%安定化レチノール、6試験の統合解析・抄録

表示・容量・価格・使い方の違い(掲載4商品)

配合量・効果の順位ではありません。表は横にスクロールできます。

使い方は編集部が確認した対象商品のメーカー案内の要約です。他の商品に共通する手順ではありません。購入した商品の容器表示・最新の注意事項も確認してください。

対象商品の公式表示と参考価格
商品・容量全成分の表示名数値の対象・開示状況参考価格・確認日公式の使い方
キソ REショットセラム 30mL

容量:30mL

美容液・30mL

レチノール(ほかに複数のレチノール由来成分を全成分欄で確認)

表示確認:2026-07-22

純粋レチノール0.1%(メーカー公式の完成品表示)¥1,630

KISOCARE公式オンラインショップの単品・税込通常価格。会員・期間限定価格は含めない(2026-07-22確認)

朝・夜。化粧水を使った後に3〜4滴。

使用案内の確認:2026-09-08

妊娠・授乳中などの注意点も確認メーカーの使用方法・注意表示
キソ REショットクリーム 50g

容量:50g

クリーム・50g

レチノール(ほかに複数のレチノール由来成分を全成分欄で確認)

表示確認:2026-07-22

純粋レチノール0.2%(メーカー公式の完成品表示)¥2,491

KISOCARE公式オンラインショップの単品・税込通常価格。会員・期間限定価格は含めない(2026-07-22確認)

朝・夜。化粧水や美容液を使った後に、パール大を顔全体へ。

使用案内の確認:2026-09-08

妊娠・授乳中などの注意点も確認メーカーの使用方法・注意表示
キソ REクリーム 50g

容量:50g

クリーム・50g

レチノール(ほかに複数のレチノール由来成分を全成分欄で確認)

表示確認:2026-07-22

純粋レチノール0.4%(メーカー公式の完成品表示)¥3,178

KISOCARE公式オンラインショップの単品・税込通常価格。会員・期間限定価格は含めない(2026-07-22確認)

夜のみ。化粧水や美容液を使った後に、パール大を顔全体へ。

使用案内の確認:2026-09-08

妊娠・授乳中などの注意点も確認メーカーの使用方法・注意表示
Anua レチノール0.3 ナイアシン リニューイングセラム 30mL

容量:30mL

美容液・30mL

レチノール

表示確認:2026-07-22

リポソーム化レチノールコンプレックス0.3%、純粋レチノール0.11%(メーカー公式Q&A)。0.3%を純粋レチノール量とは扱わない¥3,200

Anua日本公式の単品・税込販売価格(2026-07-22確認)

開始後2週間は1日おき。3週目以降は肌の状態を見て毎晩へ移行する案内。日中使う場合は日焼け止めを併用し、ピーリングとの併用は避ける。刺激が続く場合は使用を控える。

使用案内の確認:2026-09-08

妊娠・授乳中などの注意点も確認メーカーの使用方法・注意表示
全成分の比較表を開く →

メーカー公式の規格・画像・全成分を確認した公開商品です。おすすめ順位ではありません。

レチノール化粧品を比較する

0.1%と0.3%の違いは、同じ対象の数字なら3倍

同じ完成品中の純粋レチノールをメーカーが示している場合、0.3%は0.1%の3倍の割合です。ただし、これは数字の関係を説明するだけで、効果・刺激・初めて使う人への適否を順位付けする根拠にはなりません。

公式商品には、純粋レチノール0.1%・0.2%・0.4%と表示するものと、レチノールを含むコンプレックス0.3%に純粋レチノール0.11%を併記するものがあります。複合原料の0.3%を純粋レチノール0.3%へ置き換えず、商品ページの説明をそのまま記録します。

根拠資料:[8][9][10][11]

純粋レチノール・複合原料・誘導体を全成分欄で分ける

全成分欄にレチノールの表示名があることは配合の確認になりますが、正確な濃度を示す表ではありません。1%以下の成分などは順不同で表示できるため、位置だけで割合を決めません。

パルミチン酸レチノールなどの誘導体はレチノールとは別の表示名です。誘導体や複数の成分を純粋レチノール量へ足し算・換算せず、完成品に公式の数値がある場合だけ、その対象を明記して比較します。

根拠資料:[2][5][8]

レチノール0.1パーセントなどの数字が純粋成分か複合原料かを確認する図解

0.1%・0.3%などは数字の対象を確認する

純粋レチノールの割合と、レチノールを含む複合原料の割合は同じ列に置きません。

図解は公式表示や研究条件を読み分けるための編集部作成です。完成品の効果・安全性・優劣を保証するものではありません。

研究の0.075%・0.1%は、商品比較の順位ではない

0.075%レチノールクリームを26週間用いた無作為化比較試験と、0.1%安定化レチノール製剤に関する6件の車両対照試験の統合解析があります。0.1%の統合解析は、女性を対象とした12週間の特定製剤の統合解析です。どちらも濃度だけでなく、対象製剤、期間、対象者、比較条件が決まった研究です。

市販品の表示が同じ0.1%でも、研究製剤と処方・使用方法・対象部位が同じとは限りません。研究を根拠に、数字が高いほどよい、特定商品が同じ結果になるとは書きません。

根拠資料:[3][4]

初めてなら、濃度より公式の使用方法と注意表示を読む

①数字が純粋レチノールか複合原料か、②誘導体の表示が別にあるか、③完成品の使用方法・開始頻度・使用部位・注意表示は何か、④肌に異常が出た場合の対応は何か、の順で確認します。『初めてなら必ず0.1%』のように数字だけで一律に決めず、開示された完成品の案内に従います。

SCCSが示す0.3%レチノール換算はEUの専門家意見における評価条件です。日本の一律規制ではありません。また、0.4%などと表示された個別商品の安全性を本サイトが判定するものではありません。赤みや刺激が続く場合は使用を中止し、強い症状や不安がある場合は皮膚科へ相談します。

根拠資料:[8][9][10][11][7][6]

よくある質問

Q. レチノール0.1%と0.3%の違いは何ですか?

A. 同じ完成品中の純粋レチノールを示す数字なら、0.3%は0.1%の3倍です。ただし、効果・刺激・肌への適否が3倍になるという意味ではありません。

Q. レチノールを初めて使うなら0.1%ですか?

A. 数字だけで一律には決めません。純粋レチノールか複合原料かを確認し、完成品の使用頻度・部位・注意表示に従います。

Q. 複合原料0.3%と純粋レチノール0.1%は、どちらが強いですか?

A. 数字の対象が異なるため、0.3と0.1だけでは比較できません。公式が示す対象と完成品の使用方法を別々に記録します。

Q. レチノール誘導体の数字を純粋レチノールに足せますか?

A. 足し算や換算はしません。全成分欄では別の表示名として扱い、メーカーが完成品中の対象を明示した場合だけその数字を使います。

Q. 全成分欄でレチノールが前方なら高濃度ですか?

A. 正確な濃度は断定できません。表示順には1%以下の成分などの例外があるため、公式の完成品表示がなければ濃度は非開示として扱います。

根拠資料

  1. [1]みんなの成分表:レチノールの成分解説
  2. [2]厚生労働省:化粧品の全成分表示の表示方法等について
  3. [3]PubMed:0.075%レチノールクリームを26週間用いた無作為化比較試験
  4. [4]PubMed:0.1%安定化レチノール製剤に関する6件の車両対照試験の統合解析
  5. [5]PubMed:レチノール・レチナール・レチニルエステルを整理したレビュー
  6. [6]European Commission SCCS:ビタミンA類の化粧品安全性に関する意見
  7. [7]American Academy of Dermatology:retinoidとretinolの一般向け解説
  8. [8]KISOCARE公式:KISO REショットセラム 30mL
  9. [9]KISOCARE公式:KISO REショットクリーム 50g
  10. [10]KISOCARE公式:KISO REクリーム 50g
  11. [11]Anua日本公式:レチノール0.3 ナイアシン リニューイングセラム 30mL

公開した監査データは RETINOLの表示監査データ で確認できます。