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アラントインとは?化粧品・薬用化粧品での役割を解説

整肌有効成分

由来: 合成/植物由来

アラントインは、化粧品では肌を整える皮膚コンディショニング成分として、承認を受けた医薬部外品では肌荒れを防ぐ有効成分として使われる成分です。OTC医薬品にも配合されますが、成分名が同じでも製品区分と承認効能は異なります。一般化粧品に配合されているだけで『傷を治す』『細胞を増やす』と評価することはできません。

みんなの成分表編集部

査読論文・公的資料・公式表示を基にした編集部解説・最終更新

この記事の要点

  • 一般化粧品では、アラントインは肌を整える目的で配合されます。
  • 薬用化粧品では、有効成分欄と『肌荒れを防ぐ』など製品ごとの効能を確認します。
  • OTC医薬品の効能は複数の有効成分を含む完成品に対して承認されたものです。
  • 安全性評価では、報告された化粧品の使用方法と濃度で安全とされています。

アラントインとは

アラントインは、尿酸代謝に関連する複素環化合物で、植物にも存在します。化粧品原料には合成品が広く用いられ、白色の結晶性粉末として処方されます。原料の由来が植物か合成かという違いだけで、完成品の効果や安全性の優劣を判断することはできません。

根拠資料: [1]

一般化粧品での役割

一般化粧品では、アラントインは皮膚コンディショニング成分として、乾燥などで乱れた肌の感触を整える目的で使われます。化粧水、クリーム、洗顔料、シャンプーなど幅広い製品に配合されます。ただし一般化粧品の全成分表示にアラントインがあることは、医薬部外品として肌荒れ防止の効能が承認されたことを意味しません。

根拠資料: [1][3]

アラントインを化粧品の処方要素として読む概念図

薬用化粧品の肌荒れ防止表示

医薬部外品では、アラントインが肌荒れ防止などを目的とする有効成分として配合される製品があります。医薬部外品は製品ごとに承認されるため、パッケージの『医薬部外品』『薬用』、有効成分、効能・効果を確認します。同じ濃度や同じ成分を含む別製品へ、承認効能を自動的に移すことはできません。

根拠資料: [3][2]

一般化粧品、薬用化粧品、OTC医薬品でアラントインの表示を分けて確認する図

OTC医薬品に配合される場合

アラントインは皮膚用のOTC医薬品にも使われ、ビタミン、抗炎症成分、殺菌成分などと組み合わせた製品があります。効能・効果はその完成品の有効成分構成と承認に基づきます。化粧品と同じ感覚で広範囲へ漫然と使用せず、用法・用量、使用できない部位、相談事項を添付文書で確認します。

根拠資料: [5][4]

アラントイン配合製品の区分と確認項目

成分名が同じでも、一般化粧品、医薬部外品、OTC医薬品では表示と使用目的が異なります。

一般化粧品

分類
化粧品
主な役割
肌を整える
特徴
全成分表示で確認。肌荒れ防止という承認効能を意味しない。

薬用化粧品

分類
医薬部外品
主な役割
肌荒れを防ぐ等
特徴
有効成分欄と製品ごとの承認効能を確認する。

皮膚用OTC医薬品

分類
一般用医薬品
主な役割
承認された症状への使用
特徴
複数の有効成分を含むことがある。添付文書の用法・用量を守る。

パンテノール

分類
関連する化粧品成分
主な役割
保湿、皮膚・毛髪コンディショニング
特徴
アラントインとは別成分。完成品では併用されることがある。

根拠資料: [1][3][5]

『傷を治す成分』と断定できない理由

アラントインは創傷治癒を促す成分として紹介されることがあります。しかし、表皮水疱症の創傷を対象に6%アラントインクリームとプラセボを比較した無作為化試験では、主要評価項目である創閉鎖に有意差は確認されませんでした。特定疾患の試験結果を健康な肌の化粧品へ直接当てはめることもできません。一般化粧品では、肌を整える範囲で理解します。

根拠資料: [6]

グリチルリチン酸2K・パンテノールとの違い

グリチルリチン酸2K、パンテノール、アラントインはいずれも肌荒れ向け製品で見かけますが、化学構造も製品内の役割も異なります。医薬部外品では複数が有効成分として組み合わされることもあります。どれが入っているかだけで順位付けせず、製品区分、承認効能、保湿成分、剤形を確認します。

根拠資料: [2][3]

アラントイン、グリチルリチン酸2K、パンテノールを同一視しないための図

商品表示を読むポイント

一般化粧品では全成分表示から配合の有無を確認できますが、1%以下は順不同に表示できるため、位置だけで濃度は分かりません。薬用化粧品・OTC医薬品では、有効成分欄、効能・効果、用法・用量を見ます。『薬用』ではない商品説明で肌荒れ防止を強調していても、承認区分はパッケージ表示で確認します。

根拠資料: [2][3]

アラントイン配合製品の区分、表示、使い方を確認する順番

アラントインの安全性

Cosmetic Ingredient Reviewは、アラントインについて、化粧品で報告された使用方法と濃度で安全と評価しています。評価当時の使用濃度は最大2%と報告され、刺激性・感作性試験も検討されています。ただし完成品全体への反応には個人差があり、赤み、かゆみ、腫れなどが出た場合は使用を中止してください。

根拠資料: [1]

アラントインのよくある質問

アラントインにはどのような効果がありますか?

一般化粧品では肌を整える成分として使われます。医薬部外品では、承認された製品で肌荒れを防ぐ有効成分になることがあります。どの効能かは製品区分と表示で確認します。

アラントインは傷を治しますか?

一般化粧品のアラントインを創傷治療に使うことはできません。創傷を対象にした臨床試験でも結果は限定的で、傷がある場合は状態に合った医療上の対応が必要です。

薬用化粧品なら濃度が高いですか?

薬用は濃度の高さを表す言葉ではありません。品目ごとに有効成分と効能が承認された区分で、一般向けに濃度が開示されない場合もあります。

グリチルリチン酸2Kとどちらがよいですか?

化学構造と役割が異なり、医薬部外品では併用されることもあります。成分単体の優劣ではなく、製品区分、承認効能、剤形、使用感で選びます。

敏感肌でも使えますか?

一般に幅広く使われますが、反応は完成品の処方で変わります。赤み、かゆみ、腫れが出た場合は中止し、続く場合は皮膚科へ相談してください。

編集: みんなの成分表編集部記事・データの作成方針運営会社

医師監修

正田 快医師
正田 快 医師

千葉大学病院所属

形成・美容外科

順天堂大学医学部卒

最終監修日: 2026.07.18

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